今週のお題「大人になったなと感じるとき」
知らない世界を人は誰でも不安に思ったり、恐怖に思ったりします。
しかしながら思うだけならそれは子犬のように可愛いのですが
基本、人はその世界を否定します。
その原因は躊躇なく突き詰めても曖昧な風のように掴みどころがないのですが、
あえて鋭角的に切り込めば「否定したくてしょうがない」という感情かと思うのです。
そしてある一定の安定したコミュニティのような人間関係の渦の中でそれを必死に消化しようと試みます。
しかしながら大抵の場合その消化酵素が致命的に足らないので薄っぺらい自分の経験を武器に消化戦争を挑みます。
「そこに無理があるのです」
もう、新しい世界に行ってしまった彼は、あの頃の彼ではありません。
年齢を重ねるごとに思い出話に花が咲き、ビールを飲みながら話すその当たり障りのない会話がとても楽しいのは痛いほど分かります。
大人になったな、と思うのは「中間的な表現を意図的に発するようになり、君への一歩が踏み出せなくなる」時期をわかった上で踏み出さなくなる。ことに異ならないのかもしれませんね。
それは知らない世界は無造作に知らないままに、大人になると思います。