令和2年を振り返っての物語

単身赴任がおよそ3年目になりました。

 

予想がついたもの、予想つかなかったもの。

あるいはその中間だったもの。

 

仲間がいた時、いなくなった時、新しい方と知り合った時、昔の方と別れた時。

 

その全てが一人だった、と実感する時期が多くありました。

詰まるところそれは、孤独というものが映像化されたような感じでした。

 

資金も含め非常に神経を使うことも多く、多岐に渡る業務があって

それをサポートしてくださる皆様がいらっしゃって、最近ではこの

変な孤独感も慣れてきました。笑

 

新型コロナウィルスで緊急事態宣言が出て、本当に一人を味わいました。

今までは毎月お給料という担保された制度がありましたが

もうその環境にはいません。

一人金額計算ばかりしていると目の前が暗くなり、先行きの見えないコロナへの対応を考えると、

それは井戸の底のような致命的な暗さを感じました。

 

その井戸はちょうど人間一人がちょうどすっぽりとはまるような大きさで、

カビ臭くて、それでいて冷たい底でした。

 

その致命的な暗い井戸の底から見上げると遠くの方に少しばかり光が見えます。

その光を頼りに少しずつ登って行こうと決めました。

 

何かを決めることはいいことです。

 

しばらくして、自分のデザインのハンドホールが形になりました。

「コンクリート屋は型枠が命」というフレーズが本当の意味で理解できました。

 

その頃から商社様との連携が始まり徐々に新しいスタートラインに立たせていただきました。

もしあの頃、あの人でなければここまでの展開ができなかったであろうと、思います。

 

そして、とある現場のサブコンのご担当者に言われました。

「どうせ仕事するなら楽しい方がいい」

そして初めての受注(大きめ)になりました。

 

「そうか、色々な考察はあるものの、製品的にはコモディティ化していて

差別化が難しい。ハードではなくソフトも重要だ。」

と。

 

一方その頃には、そのような井戸の暗さにも目が慣れてきて、

とあるオンラインのビジネス関連のセミナーを見ます。

内容はそこまで大したことではないのですが、

「お客様は気持ちよくお金を支払いたいという時代になっている」

 

例えばもうオンラインでラーメンの作り方を検索すればほぼ美味しいラーメンが

作れます。その情報の収集環境は万全な世の中になりました。

テレビで大勢露出する番組よりyoutubeのような個人が展開する番組の方が

人気があります。

 

そういうことかもしれません。

 

そして有楽町でCADソフトの勉強本や、コンクリート技師のような本を読み、実践し、走り回るうちに秋になり、冬になりました。

macbookが元気を取り戻し、なぜか液晶の不具合が自力で直りました笑

そのころ息子が声変わりして、低音ボイスになりました。

 

そして今、1年付き合ってくれたmacbookProが元気に動作しております。

僕もなんとか元気に動作しております。

 

散文のようになってしまいましたが、詰まるとこと一歩を踏み出すことの

重要性を学びました。

そして首都圏の時間の流れや、環境の変化は地方都市に比べ素早いのかもしれません。

目の前を通りすぎるチャンスは幾度となく訪れています。

それは私だけ出なく、皆様平等に。

 

最後に、僕の好きな文章があります。

 

僕は飛行機で世界一周もした。

スペインの革命も調停した。

北極点だって踏破した。

でも君を前に、その一歩が踏み出せない。

 

「、」がなんとも言えない味を文章に与えております。

過去に囚われることなく、その一歩に臆することなく

と、体のいい言葉で締めたいところですが、私もそんなに出来てるわけでは

ありません笑

 

だからこそ、来年に向けての目標にしたいと思います。

良いお年をお迎えくださいませ!